ホームページ制作とFlash(フラッシュ)

Flashと聞くと何を思い浮かべるだろうか?ゴシップ雑誌のFLASHでしょうか。私は絶滅危惧種のAdobeFlashに思いを馳せてしまいます。
今から2005年~2010年頃のホームページ制作では、Flashはそれはそれはリッチコンテンツとして人気を博していました。猫も杓子も「Flashを入れたい!」「ここはFlashで動きを付けて!」といった注文もあったものです。ホームページのトップページにはFlashが入っている会社も多くありました。
WEBデザイナー、コーダー、フラッシャーと職種も分類されていましたね。

Flashはブロードバンドの普及とともに加速度的に普及しました。2ちゃんねるなどではFlash職人と言われる、おもしろFlashを作る人達が人気となり、それらのまとめサイトは多くのアクセスを集めていました。

なぜ衰退していったのでしょうか。

理由の一つはスマートフォンの登場です。2007年に登場した「iPhoen」。ここからホームページ制作の業界は大きく変化を遂げて行きます。
なんとiPhoneではFlashがサポートされなかったのです。当初ホームページ制作会社は、スマートフォンに対してどうせ一部のマニアックな人が使うでしょう、とあまり気にもとめていませんでしたら、1年、2年と急速度でシェアを広めて行きました。
そして人々の多くはスマートフォンでホームページを見るようになって行ったのです。

そうなると、今までかっこいいアニメーションでホームページを彩ってきたFlashが表示されず、その空間がぽっかり空いたままになるのです。フルフラッシュと呼ばれる、Flashのみで構成されたホームページなど最悪の極みです。ホームページにアクセスしても何も表示されなくなってしまったのです。

そこからでしょうか、Flashの衰退が始まったのは。今やFlashはレガシーとなってしまい、20代のWEBデザイナーでFlashを編集できる人は限られているのではなかろうか。ホームページ制作会社でFlashを得意としていた会社も今は名前も聞きません。
2020年にはついにAdobe社もFlashを手放してしまいました。

ホームページ制作会社の中ではFlashを懐かしむ声もよく聞きます。
しかし過去のものは過去のもの。我々は未来を見て歩むように作られています。
前を向いてホームページ制作していこうじゃありませんか?